更新日:2016/03/29 
オニテナガエビ(Macrobrachium Rosenbergii)と私
(有岡 久利の思い)

私とオニテナガエビの出会いは南米北岸に位置する仏領ギアナである。フランス国の地域経済開発事業の一環としてオニテナガエビ養殖プロジェクトに参加する機会があったからである。 その事業は過酷で、フランス人技術者の方と共にマラリヤに二度かかりながら取り組んだ事業である。 その事業を 離れて24年程になるが、その時私が所属していた日本の会社並びに現地の会社は20数年前に整理され 事業は継続 されていないため、退職を機にその事業内容について何か活かすことが出来ればとの思いから、その時の資料を基に まとめた。現在、私は部屋の水槽のオニテナガエビと過ごしている。

目 次

1.米仏領ギアナにおけるオニテナガエビ(Macrobrachium Rosenbergii)ふ化・育成事業について (1985年11月〜1989年12月)


文書添付

南米仏領ギアナにおけるオニテナガエビ(MACROBRACHIUM ROSENBERGII)ふ化・育成事業について
(1985年11月〜1989年12月)有岡久利著


ジャングルでの出会い

人工海水との出会いを思う...NEW!!

FAO世界の漁業・養殖業白書2013
GIANT RIVER PRAWN(オニテナガエビ)統計の更新表・グラフを添付


オニテナガエビがICUN(国際自然保護連合)のレッドリスト(2013年7月2日)に絶滅危惧種として評価されている

 

2,私のオニテナガエビネットワーク


@小椋將弘氏

私の大学時代の恩師で卒論・そして卒業後に於いてもエビ事業について多くのアドバイス、 そして今回の事業内容をまとめるうえで多大なお力添えをいただき、先生にはご迷惑かもしれませんが私にとってずーっとずーっと先生である。

小椋先生作っていただいた巣箱
先生に5年程前にシジュウガラ用の巣箱を作っていただいたので家の玄関前のエゴノキに掛け、2年目に初めてシジュウガラが巣作りし巣立った。 3年目・4年目はすずめが巣作りし巣立っていったが、今年はシジュウガラなのかすずめか楽しみである。 また、近所の方がこの巣箱を見て作られ、現在4個の巣箱が取り付けられ、輪が広まりつつある。

  ⇒集まってくる鳥達


A山崎隆穂氏

青森県弘前市にて温泉水を利用してオニテナガエビの養殖を30年近く続けられている方で、日本では1983年ごろ10社ほど活発に養殖されていたが、安価な輸入品におされ、今は、私の知る限り山崎氏の”相馬エビ等養殖施設”のみで、年間5〜6万匹程生産されている日本において貴重な存在である。 私は山崎氏を訪れオニテナガエビについて語り合えるのが楽しみである。 私の部屋にいるオニテナガエビは山崎氏にいただいた弘前市相馬産のエビで大事に育てている。そして今はそのエビにオニテナガエビとはを教わっている。

今年(27年)はふ化育成もよく、又ゴールデンウィークより   釣り堀が始まり順調なご様子に安心。5月14日の地元紙朝刊に”テナガエビ釣れるかな”釣り掘今季も営業家族連れで楽しむとの見出しで盛況を報じていて、ここ横浜から声援。ちなみに料金はオニテナガエビ5匹まで1,000円、ニジマス4匹、イワナ3匹、各1,000円との事。



相馬エビ等養殖施設

家族連れでにぎあうオニテナガエビの釣り堀(十和田市山崎氏提供)


B横浜市瀬谷区にある熱帯魚のお店“アクアグレース”の高橋店長

魚類の他、エビ等飼育・繁殖に関しても知識豊富な方で、水槽飼育に関し多くのアドバイスを頂いている。私の勝手ではあるが、お忙しい時でも嫌な顔一つせず相談に対応いただける力強い方である。


C山崎充氏(青森県十和田市)

9月4日

山崎充氏よりホームページ見たとの事で電話頂いた。山崎充氏については弘前市の山崎氏より稚エビを生産できたと3,500尾ほど持ってきてくれたとのお話でお名前は存じ上げていたがこんなに早くお話できるとは思っていなかった。500Lタンクによりグリーンウォーターでの試みで放養4,500尾で稚エビ4,000尾約90%の歩留りと素晴らしい成果を上げられた方で、相当勉強されていると感じる。二回ほど電話頂いたが一回2時間近く話が弾んでしまう。

10月8日

電話頂く。今回はクリアウォター250Lに幼生100尾/Lにて進められ30日目でPLが30%ほど確認でき、歩留りは50%ほどとの話であった

10月15日・18日

15日のお話は、38日目にして全量稚エビになり、3・4日かけて淡水化するとの内容、18日は最終的に9,000尾の稚エビが取り上げられ歩留りは51%との事、次回は飼育水温を30℃から31℃で30日のサイクルに持ち込むことを話し合った。

10月30日・12月5日

30日の話は、42gの♀からふ化した幼生は約45,000尾でくりクリアウォター450Lにて幼生100尾/Lで30日サイクルを目指し進めるとの内容で、12月5日は最終的に28,000尾の稚エビがほぼ33日で生産され、歩留りは約62%で良く管理されたと拍手を送った。今までの問題点をデーターにて把握され次回はもっと良い結果を得られると期待。
28年1月に十和田でティラピア養殖、温泉、仕出し等を営む家業の社長に就任されこれからオニテナガエビの養殖も本格的に取り組まれるとの連絡を受けた。

これで弘前の山崎さん、十和田の山崎さんのオニテナガエビの養殖で青森はオニテナガエビの日本におけるメッカになりそう。

1月29日

1月20日頃抱卵し、卵が落ちないので受精したと思われる。今日は今回グリーンウォーターで行うので準備しているとの電話にてお話あった。

2月20日

12,000尾ふ化、今回はグリーンウォーターで通して飼育する。14日経過したが経過が良く歩留りは96%程との電話にてお話あった。前回クリアウォターで通してしいくされ、次回は半月ほどグリーンウォーターで飼育し後クリアウォターにしていくと言っておられたがグリーンウォーターで経過が良いので通して行われたのだろう。

3月16日

稚エビが11,100尾生産できたとの電話を頂いた。12,000尾のふ化からすると92.5%の歩留りと大変優れた結果であるが、ふ化した日に400〜500尾の幼生が死んだとの事なので、実質96%の歩留りとなる。私の経験では80%が最大であったから水質・給餌には相当注意をされた結果で、次の展開が楽しみである。


3.私の部屋のオニテナガエビ達

 
私の名前は「はな」 顔を見て下さい⇒
   
弘前生まれで体長20cm、第二歩脚鋏脚をいれると34cm
推定重量は270gと堂々とした雄


4、オニテナガエビ二世誕生への記録

両親は青森県弘前市山崎氏の“相馬エビ等養殖施設”生まれで横浜にて二世誕生したが母親が二世をふ化させた数日後父親がヒーターのセンサーをかじり水温が40℃以上に上がり両親エビは死亡した為彼らの子孫を大事に育てた。
  
日誌添付 (更新日:2015/03/08)

高密度飼育事業の可能性を考える(机上案)

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